この御時世、各店舗の入口には消毒液が常備されている。家でも手指の消毒には気をつかっている。職場でも手洗いや手指のアルコール消毒をその都度おこなっている。マスクの着用と同様当たり前になってしまったこのことに、大して疑問にも思わない。
近現代の私たちの日常行動の変化は、実は自分達の周りや自分達の体の表面そして体内にも存在している微生物にも大きな変化をもたらした。目には見えない彼らに守られていることをすっかり忘れ、感謝もせずに敵対視している多くの人間たち(当然自分も含まれる)。
桐村里紗 著 腸と森の「土」を育てる
(微生物が健康にする人と環境)
気がつかないうちに、もう分水嶺を越えてしまったかもしれない。でもまだできることはある。いややらなければならないことは山積みなのは違いない。