昨日は小春日和の有難い一日だった。
「お天気のいいうちにキウイをもいでおいて！」と言われていたのを思い出し、夕方近くになって収穫した。いつもの年よりたくさん成っていたが、その代わり小粒だった。まぁ味にはあまり関係ないだろうと思う。あとは袋にリンゴと一緒に入れておくだけだ。
先日柿を収穫していた時に通りすがりの車が止まり、助手席から中年の女性に声をかけられた。「一杯成ってますねぇ」と言われたので、どうせ全部は取りきれないのだし、わざわざ止まるということは欲しいのかなと勝手に推測して少し分けてあげることにした。車からその中年の女性ともう一人若い女性が降りてきた。これは渋柿だということと、渋の抜き方なども説明してあげた。他に他愛もないことをやり取りしたあと、それで帰るのかなと思ったら、車からタブロイド版の新聞を持ってきた。○○○という宗教のものらしい。後で読んでくださいと言うのでとりあえずもらっておいた。しつこい勧誘もなく帰っていった。
その人たちが丁度またキウイの収穫直後に現れた。篭に入っているのはキウイですかと尋ねられたので、そうですと答えた。少し間があいたあとまた新聞を渡してきた。こんどは集会に誘ってきた。このご時世なのでオンラインでやるのだそうだ。世の中が悪くなっている云々。そのもとは先日暗殺された○○氏だそうだ。○○の方角に向かって祈ってともいわれた。良い世の中になるように祈るのはやぶさかではない。しかし自分達の不平不満を特定の人間のせいに、それも断定的に言うのはどうだろうか。明確な根拠もなく、何か偉いひとの尻馬にただ乗せられているような気がしてならない。
どの船に乗ったら助かるのか。
泥舟や張りぼての船には乗るまい。
