今回の小旅行は
お寺様からのパンフレットが始まりだった。
○○上人御生誕○○○年を記念して行われる御法要の期間に合わせた企画だった。
あいにく四月は心身共に忙しく
とても旅行どころではない。
桜の都合、留守を預かる娘たちの都合、そして自分達の都合を混ぜ合わせたのが三月最後の日曜日からの三日間だった。
桜はやはり圧巻だった。
それ以上に圧巻だったのは観光客の多さだ。駅にも観光地にも大勢の外国からの観光客がいた。当然日本人の観光客も。
そして最も想像を越えていたのが例の法要の規模だ。建物の外容もさることながら、中の空間の広さやお経を唱和するお坊さんの数と参列する信者(?)数など、すべてに圧倒された。
それらは二晩宿泊したお寺の朝のお勤めに参加させていただいた時に感じたものとは、多分別のものだ。
今回の旅行は半ば観光目的であったのには違いない。そしてもう半分は、なにものかにであうためだった。果たして出会えたかどうか。答えはしばらく経ってみないとわからない。
いやそうではなく、これから残りの人生がその答えになるのかもしれない。