夕方雨が降ったので、帰ってからの作業は無しにして、ごはんのおかずを肴にして一杯飲んでしまった。しばらくぶりなので、まあいいかなとつい気が緩んだ。そのついでにお袋の畑のイチゴを褒めた。アルコールの力を借りたとしても許してくれるかな、たぶん。
歴史には少しだけ興味がある。偉い人たちのそれではなく、名もなき人々のそれにだ。しかし史実にはなかなか現れてはこない。埋もれたままになっている。いやいやほぼほぼ残っていない。江戸は特殊なのだ、たぶん。
やがて旅の終わりがやってくる。憩えるオアシスは眼の前に現れるのだろうか。それとも蜃気楼のように消えていくのだろうか。地道に種を蒔き、樹を植える。それがやがて誰かのオアシスになる。それでいいのだ、たぶん。
