ヒヤリとすることがたまにある。
この間健康診断の結果は「要検査」。懸念していた「胃」ではなく「大腸」だった。検便で潜血反応が二日分とも出たのだ。これは何かの間違いではないかとも思った。そういえばあのときお尻を拭いたら(そう小生はウォシュレットは未だ使えないのです)、トイレットペーパーに少し血が付いていたような気がする。だからこのまま放って置いても良いだろう、などと思考が安易な方向に行く。
かつて胃に於いて「要検査」の診断が出たとき放置しておいて、翌年も同じ結果が出たことがある。結局そのときは観念して大きい病院で胃カメラを飲み、ついでに悪い(かもしれない)部分を切除してもらった。病理検査では悪性ではなかったが、実は危なかったかもしれないのだ。今回も同じ轍を踏むことになってはいけないとの周りからの忠告を受け、(途中経過略)同じ病院で同じ先生より内視鏡検査を受けることになった。
初雪の降り頻るなか混雑する道を時間を気にしながら病院に向かった。でも心境はすでに落ち着いていた。早朝からの腸の中を空っぽにする儀式で、心からも雑念が消えていったのかもしれない。病院の各所を指示どおり移動し、出発から約四時間後のお昼頃には家に戻ることができた。結果は十日後に出る。
ゾッとすることも最近は多くなったような気がする。歳のせいだろうか。
